パナソニック ホームズの現場調査

滋賀県 H様邸

調査日:2021年9月~11月

【エンジニアリングレポート】

調査結果まとめ

  • 全般的には、大きな問題はなかった
  • 検査依頼や是正報告も問題なし
  • 鉄骨造の弱点ともいえる断熱工事での指摘が目立った
パナソニックホームズ、滋賀県H様邸の現場調査レポートです。基礎工事では天候に恵まれず雨が多く工事がやりづらかったであろうが、きちんと施工されていました。全工程を通して、職人のレベルは一般以上で、大きな問題はありませんでした。
 
工場生産である壁の断熱パネルは「断熱材の充填不足」が目立ちます。できれば仕様改善を求めたいですね。
 

基礎配筋検査レポート

鉄骨造の基礎工事は写真のような「鋼製型枠」を採用している会社がほとんどである。基礎の精度やアンカーボルト位置など、木造よりも高い施工精度が求められるので、誤差の少ない鋼製枠を使う。
写真は矩(かね:直角のこと)を保持するために火打ち材を使用している様子。各社工夫をして施工精度を維持する努力を実施している。指摘としては次の写真、鉄筋のかぶり厚さ不足が主であった。
鉄筋と型枠の距離はきちんと決まっており、寸法不足の場合になどは錆発生など【耐久性】に直結する指摘である。
 

基礎完成検査レポート

基礎完成検査では施工状況は良好で指摘はなかった。写真は対角計測の一枚だが、寸法誤差はほとんどなく丁寧な施工である。このあたりは鋼製枠をしている恩恵だろう。
コンクリートの仕上がり状況も良好。本件はエアロハス採用物件で、基礎断熱仕様である。写真でもわかるように、基礎の内側に基礎断熱が施工済である。
 

上棟検査レポート

鉄骨が組みあがった段階での上棟検査実施の様子。指摘は鉄骨造特有のものが多かった。
次の写真は指摘の一枚、ボルトのマーキング漏れである。鉄骨造は「ボルト締め」が最重要ポイントであることは言うまでもなく、【ボルトを締める→マーキング】という一連の作業がルーティン化してこそ、品質を確保できる。
意外に、この作業が徹底されていないメーカーが存在し、現場では締め忘れ等も見かけるので、要注意だ。
柱裏の断熱材など、作業がしづらいところは指摘が多いのは否めない。社内ルールやマニュアルは、元来作業性も鑑みて決定すべきだが、なかなかそこまで考慮してマニュアルを定めている会社は少ないのが本音である。
また、鉄骨造の検査に行くと多くの現場では【鉄骨補修不足】を指摘するが、本件も例にもれずの状況であった。
 

防水検査レポート

ベランダの防水工事の状況を検査した。工法はシート防水で、施工状況は良好。指摘はなかった。
内部は壁の断熱パネルを施工していた。
パナソニックホームズでは多くの現場で指摘が上がるのが、この断熱パネルの断熱材隙間である。「工場製作で致し方ない」とは、メーカー側の言い分だろう。
 

断熱検査レポート

断熱検査は赤外線カメラをして実施。鉄骨造のアキレス腱ともいえる「断熱材の施工不備」が多く、指摘は多数であった。




鉄骨造の充填工法では、どうしても突きつけが甘い個所が発生し、隙間が目立つ。写真のように温度変化(断熱材の隙間)が見て取れる部分は手直しを指示した。
 

内部造作完了検査レポート

大工工事が完了した段階での、内部造作完了検査では、外部足場が解体済で外観は、ほぼ完成といった状況である。
指摘はビスの打ち忘れという軽微なものから、壁の通り精度が悪いと言ったものがあった。


全工程を通じて、施工は良好な部類だろう。指摘に対する是正も問題はなかったが、欲を言えば「現場監督がもう少し、自社の検査や職人指導」を徹底し、次工程へ進むという基本的な管理体制構築が望まれる。
 

【H様邸基本情報】

建設地 滋賀県
工法 軽量鉄骨造
延べ面積 150.68㎡
階層 2階
契約時見積 税込5500万円(外構含む)
最終見積 税込5700万円(外構含む)

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