【エンジニアリングレポート】
調査結果まとめ
- 全般的には、大きな問題はなかった
- 検査依頼や是正報告も問題なし
- 内部造作工事が当初よりも一ヵ月程度工事期間が延びた
パナソニックホームズ、埼玉県T様邸の現場調査レポートです。内部造作工事が当初より一ヵ月程度延びてしまった点はありますが、きちんと施工されていました。全工程を通して、職人のレベルは一般以上で、大きな問題はありませんでした。
基礎配筋検査レポート
写真は鉄筋の多重結束(3本以上)の指摘。基礎は鉄筋コンクリート造のため、鉄筋とコンクリートの付着が重要。鉄筋が纏まっていると、コンクリートで鉄筋をしっかり覆えなくなくなるため、基礎の性能が十分に発揮できない事に繋がる。その場で鉄筋を組み直すよう指示をした。
かぶり厚さの確認を実施し、各所施工状況は良好であった。
基礎完成検査レポート
各所出来形寸法の確認をし、図面通りの寸法で施工されていた。
コンクリート配合計画書や構造出荷証明書など、事前にメーカーへ提出を求め大きな問題がないか確認をしている。
上棟検査レポート
鉄骨造では、多数のボルトを使用する。締付け漏れが無いかは特に重要である。マーキングも漏れなく実施されていて、問題はなかった。
柱の垂直精度をデジタル水平器で確認。写真箇所の計測結果は0.1%、つまり1000㎜で1㎜の倒れで良好であった。
防水検査レポート
外壁と外壁の継ぎ目、サッシまわり、貫通部のシーリング施工が漏れなく施工されているか、外部足場から確認をした。問題なく施工されており、指摘はなかった。
断熱検査レポート
工程の都合で、壁断熱と天井断熱を分けて検査実施した。
壁断熱の長さが不足している為、下部に欠損が確認できる。断熱材を追加充填するよう指示をした。
天井断熱は隙間無く充填されており、指摘なかった。他メーカー含め、指摘が無い事が少ない為、職人のスキル・モラルが高い印象だった。下記はサーモ画像。隙間無くない施工されている事が画像を見てもわかる。
内部造作完了検査レポート
仕上がりに直結する項目で、特に壁の不陸や段差有無・石膏ボードの施工状況を確認している。
天井と壁共に石膏ボードのビス打ち忘れが散見された。現場監督による事前チェックがされていない事が見て取れる。全工程を通じて、施工は良好な部類だろう。指摘に対する是正も問題はなかったが、現場監督による工程管理や自主検査の徹底が足りなかった為、管理体制構築が望まれる。
【T様邸資料】
建設地 |
埼玉県 |
工法 |
軽量鉄骨造 |
延べ面積 |
120〜130㎡ |
階層 |
2 階 |
契約時見積 |
4000万円台 |
最終見積 |
4000万円台 |