住友不動産の現場調査

埼玉県 K様邸

調査日:2018年11月~2019年3月

【エンジニアリングレポート】

調査結果まとめ

  • 基礎工事の着手時期から資料(図面など)整備が不十分で工期が遅れがちの現場であった
  • 上棟工事は釘打ちなどの基本的事項が守られておらず再検査が必要になった
  • 是正報告には大きな問題なし
  • 工程組がうまくいかず、工事終盤の工程進捗を急ぐ感じであった
  • 是正は指摘後に修正され、問題なく引渡しが遂行された
住友不動産、埼玉県K様邸の現場調査レポートです。着工直前に担当者が退職し、引継ぎが不十分なため、資料整備などが遅い、不備がある等が目立ちました。

建物基礎には、部分的に深基礎があり、複数回に分けて基礎工事を進める必要があるが、その分の工期見込みをしておらず年末年始に突入した為、全体的に工期に追われる現場でした。

基礎配筋検査レポート

道路よりも敷地が高く、一部深い基礎を計画する為、基礎配筋検査が2回必要となった。 写真は、鉄筋と地面の捨てコンが近く、いわゆる「かぶり厚さ」が確保できていない指摘。鉄は水に弱くさびやすい材料の為、このような個所では規定通りの寸法確保が必須となる。 次の写真は2回目の検査時に撮影。先に流し込んだコンクリートに、軽微なひび割れが見受けられる。 コンクリートの押さえ不足が原因でこのような現象が発現することが多い。

基礎完成検査レポート

コンクリートの仕上がり状況は良好。現場清掃も含めて指摘はほとんどなかった。 水道業者の仕事は現場監督がチェックをしないケースが多い為、写真のような勾配(傾き)不足が指摘事例として挙がることが。

上棟検査レポート

検査を受けられる状況ではなく、再検査となった。基本的な施工ができていない状況で、大幅な手直しが必要となった。 写真は屋根の防水、ルーフィングだが固定するステープルの数が多すぎる。穴をあける行為=雨漏れの危険度が増すということは基本。 次の写真は、外壁の構造用面材の釘打ちの様子だが、打つ間隔などがNGでほぼ全周に手を加えないといけない状態であった。 枠組壁工法は外壁面材の釘打ちは重要管理項目。工事を急いでいることも起因しているが、そもそもの職人のスキルやモラル不足気味の現場であった。

上棟再検査レポート

再検査においても釘の施工不良が散見されたため、立ち合いですべてその場で是正していくこととなった。

防水検査レポート

壁の防水はタイベックシルバーという遮熱タイプの透湿防水シートを採用している。施工はおおむね良好で、大きな指摘はなかった。 雨が少ない時期は、外部仕事もはかどることながら、木材への含水率影響も少なく、木造建築には適した時期の一つだろう。

断熱検査レポート

充填工法である壁の断熱材とともに、ネオマフォームを使用する屋根面の断熱施工も隙間が多い。 こういった部分でも「急ぎ工事」では、雑な部分が目立ってきてしまう一例だろう。

内部造作完了検査レポート

内部造作完了検査は丁寧に施工され、大きな指摘はない。大工工事の完了段階で、きちんとした品質が確保されているかは管理必須項目である。

竣工検査レポート

全体的に仕上げ状況の粗さが否めない。何とか工期を守って・・といった印象を受けた。写真はドアのレバーハンドルの台座が斜めの様子。 工期遅延はあってはならないのだが、昨今の天候不順などで「仕方がない」ケースもあるだろう。現住まいの売却条件などは別だが、引渡しが後ろにずれても金銭解決(仮住まい延長による費用発生など)できるのであればハウスメーカーと早めに相談したほうがいい面もある。

【K様邸基本情報】

建設地 埼玉県
工法 枠組壁工法(木造・ツーバイシックス)
延べ面積 105〜110㎡
階層 2階
契約時見積 1900〜2000万円
最終見積 2100〜2200万円

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