道路よりも敷地が高く、一部深い基礎を計画する為、基礎配筋検査が2回必要となった。
写真は、鉄筋と地面の捨てコンが近く、いわゆる「かぶり厚さ」が確保できていない指摘。鉄は水に弱くさびやすい材料の為、このような個所では規定通りの寸法確保が必須となる。 次の写真は2回目の検査時に撮影。先に流し込んだコンクリートに、軽微なひび割れが見受けられる。
コンクリートの押さえ不足が原因でこのような現象が発現することが多い。
コンクリートの仕上がり状況は良好。現場清掃も含めて指摘はほとんどなかった。
水道業者の仕事は現場監督がチェックをしないケースが多い為、写真のような勾配(傾き)不足が指摘事例として挙がることが。
写真は屋根の防水、ルーフィングだが固定するステープルの数が多すぎる。穴をあける行為=雨漏れの危険度が増すということは基本。 次の写真は、外壁の構造用面材の釘打ちの様子だが、打つ間隔などがNGでほぼ全周に手を加えないといけない状態であった。
枠組壁工法は外壁面材の釘打ちは重要管理項目。工事を急いでいることも起因しているが、そもそもの職人のスキルやモラル不足気味の現場であった。
再検査においても釘の施工不良が散見されたため、立ち合いですべてその場で是正していくこととなった。
壁の防水はタイベックシルバーという遮熱タイプの透湿防水シートを採用している。施工はおおむね良好で、大きな指摘はなかった。 雨が少ない時期は、外部仕事もはかどることながら、木材への含水率影響も少なく、木造建築には適した時期の一つだろう。
こういった部分でも「急ぎ工事」では、雑な部分が目立ってきてしまう一例だろう。 

内部造作完了検査は丁寧に施工され、大きな指摘はない。大工工事の完了段階で、きちんとした品質が確保されているかは管理必須項目である。
全体的に仕上げ状況の粗さが否めない。何とか工期を守って・・といった印象を受けた。写真はドアのレバーハンドルの台座が斜めの様子。 工期遅延はあってはならないのだが、昨今の天候不順などで「仕方がない」ケースもあるだろう。現住まいの売却条件などは別だが、引渡しが後ろにずれても金銭解決(仮住まい延長による費用発生など)できるのであればハウスメーカーと早めに相談したほうがいい面もある。
| 建設地 | 埼玉県 |
|---|---|
| 工法 | 枠組壁工法(木造・ツーバイシックス) |
| 延べ面積 | 105〜110㎡ |
| 階層 | 2階 |
| 契約時見積 | 1900〜2000万円 |
| 最終見積 | 2100〜2200万円 |