【エンジニアリングレポート】
調査結果まとめ
- 全般的には、大きな問題はなかった
- 検査依頼や是正報告も問題なし
- 指摘の是正は速やかに実施され、問題なく引渡しは遂行された
積水ハウス、東京都N様邸の現場調査レポートです。
積水ハウスの施工体制は、積水ハウスの監督と積和建設の監督(代理人)に分かれています。積水ハウスの監督は、監理業務に特化している為、他ハウスメーカーと比較しても事務作業や手配はスムーズで、現場の管理については積和建設の担当者が行っていくという区分が明確なのが特徴です。本件も全体的にスムーズに進行した印象でした。
基礎配筋検査レポート
写真は、鉄筋同士の距離が近い為、コンクリートの充填に支障がある指摘。全体的には丁寧に施工されていた。
基礎完成検査レポート
コンクリートの仕上がり状況は良好。現場清掃も含めて指摘はほとんどなかった。
上棟検査レポート
構造体が鉄骨の積水ハウス、ボルトの締め込み状況や鉄骨の傷・汚れ有無などを目視確認していく。写真はボルトの錆止め処理が不足している指摘。その他、傷などがある個所も、錆止め塗料での補修を指示した。
外壁材は、オリジナル品のセラミック外壁で複合構造外壁(セラミック基材と鋼材フレームを一体化)のSC25セラミックウォール。写真は外壁材が欠けている指摘である。
断熱検査レポート
天井・壁は充填系のグラスウール、床はポリスチレンフォームを採用。目視でも隙間がある事が確認できる。赤外線カメラで確認をすると、次の写真のように温度変化(断熱材の隙間)が見て取れる。
充填工法である天井と壁の断熱材は、どの現場でも残念ながら指摘が多い。
外装完了検査レポート
足場解体前の外部竣工検査。全体的に施工状況は良好であった。写真はシャッターボックス上部板金部分が変形していた指摘。
内部造作完了検査レポート
壁の石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目部分で段差を確認した。下地材の時点で段差が生じている場合、是正方法としては、一度石膏ボードを剥がし下地材を調整のうえ石膏ボードを貼りなおす必要がある。
壁の石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目部分の隙間が大きく、下地に使われている軽鉄材が見えるほど。「クロス下地のパテ処理がされるから問題ないだろう・・」と次工程の事を考えていない事が見て取れる。なお、この大きさの隙間をパテ処理した場合、将来的にひび割れなどが発生する恐れがある。指摘個所は全て石膏ボードを張り替えるよう指示をした。
【N様邸基本情報】
建設地 |
東京都 |
工法 |
重量鉄骨造 |
延べ面積 |
190~200㎡ |
階層 |
3階 |
契約時見積 |
6400~6800万円 |
最終見積 |
6800~7200万円 |