パナソニック ホームズの現場調査

東京都 O様邸

調査日:2025年2月~9月

【ER(エンジニアリングレポート)】

  • 基礎、構造、防水、断熱、竣工の各検査を通して重大な施工不良は確認されず、全体として工程ごとの品質管理は概ね適切に実施されていた。
  • 構造段階では鉄骨キズ補修の未実施やALC板の欠け、断熱検査では天井断熱材の隙間・施工忘れなど、施工後の自主確認不足に起因する軽微な指摘が複数見受けられた。
  • 竣工段階においては、点検口内の換気ダクトの潰れや床下の清掃不足等、見えにくい部分の確認不足が散見された。
 

基礎完成検査レポート

本物件は基礎完成時点より現場インスペクションに介入した。
検査では、基礎の出来形について設計図書との整合性を確認するため、測定機器を用いた寸法確認および目視検査を実施した。通り・レベル・立上り高さ等は、いずれも設計値の範囲内におさまっており、大きな問題は認められなかった。
現場指摘としては、基礎表面の一部に気泡(ジャンカではない軽微な表層気泡)が確認されたため、当日中の補修対応を指示し、是正完了を確認した。

 

構造検査レポート

本検査は上棟後の構造段階で実施した。
鉄骨構造において重要となる鉄骨部材の表面状態を確認したところ、鉄骨キズの補修未実施箇所が複数散見されたため是正指示を行った。
また、外装下地となるALC板の欠けも一部に確認され、同様に補修指示を行っている。
いずれも構造安全性に直結する重大な不具合ではないものの、同様の軽微指摘が複数共通して見られたことから、施工後の自主確認(現場管理)の目配りがやや不足している印象であった。


 

防水検査レポート

本検査では、サッシ周り、各種貫通部等の防水施工状況を重点的に確認した。
防水層の連続性や施工手順については概ね適切であり、雨水侵入に直結する重大な不備は確認されなかった。
一方で、アルミ部材の笠木部分に傷が見られたほか、窓水切り部に軽微な貰い錆が発生していたため、外装仕上げ前の補修・清掃対応を指摘事項として挙げた。


 

断熱検査レポート

本検査では断熱材施工状況を確認した。
全体として断熱仕様自体は計画通りであったが、天井面の断熱材において「隙間」および「一部施工忘れ」が複数箇所で確認された。
特に電気配線が集中する箇所では断熱材の充填が不十分となりやすく、施工のばらつきが生じやすい部位である。
断熱欠損は断熱性能の低下だけでなく結露リスクにも影響するため、当該箇所については是正施工および再確認を求め、後日是正完了を確認した。


 

竣工検査レポート

本検査は引渡し直前の最終段階で実施した。
竣工検査では仕上がり(見栄え)に意識が向きがちであるが、本件では点検口内部などの隠蔽部も開口のうえ確認を行った。
ユニットバス天井点検口内を確認したところ、換気扇ダクトの一部が潰れている状態を確認した。ダクトの断面が変形すると換気効率が低下し、計画換気量が確保できない可能性があるため是正指示を行った。
また、床下点検口内を確認したところ、ビスや施工時の粉じん等の残置が見受けられた。これらは構造耐力上の重大な問題ではないものの、清掃および最終確認の徹底を指示した。
竣工段階では「完成している」という意識から点検口内などの細部確認が甘くなりやすいが、見えない部分の最終確認まで含めて品質であることを改めて認識させられる内容であった。


 

【まとめ】

本物件は、建築主より建築会社選定段階(2社比較)の時点から相談を受け、書類精査と併せて現場インスペクションを実施してきた案件である。
第三者検査が介入していることにより、現場全体として一定の緊張感を持った対応がなされていた印象ではあった。
大きな施工不良は見受けられなかったものの、鉄骨キズの補修漏れや断熱材の隙間、設備ダクトの変形など、施工後の自主確認を徹底することで未然に防げる指摘が複数確認された。
第三者による工程ごとの確認と是正報告の積み重ねにより、各指摘事項は適切に是正されたうえで次工程へ進められており、品質を担保しながら工事完了まで到達できた事例と言える。
 

【O様邸資料】

建設地 東京都
工法 ビューノ(Vieuno) 重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)
延べ面積 450〜460㎡
階層 5階

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