三井ホームの現場調査

東京都 S様邸

調査日:2019年12月〜2020年3月

【エンジニアリングレポート】

調査結果まとめ

  • 全般的には、大きな問題はなかった
  • 検査依頼や是正報告も問題なし
  • 内部造作の大工、内装仕上げのクロス工事に指摘が見受けられた
  • 是正は指摘後、修正され問題なく引渡しが遂行されている
三井ホーム、東京都S様邸の現場調査レポートです。屋根の形が複雑な形状をしている計画で、防水検査時に確実な施工ができているかを確認しなくてはいけない現場でした。
 
木造住宅は、雨漏れの危険性が鉄骨造に比べて高くなる傾向にあります。設計計画(デザイン)の自由度が高いことはメリットの一つですが、デメリットは必ず表裏一体で存在しますので注意が必要です。
 

基礎配筋検査レポート

各所に配慮され、丁寧に施工されていた。写真は対角寸法を計測し、基礎の形が整形かどうかを確認。設計図書との差は2mmで、ほとんど誤差はなく精度良好であった。
建物の配置を決めるのに境界ラインが決まっていないと工事ができない。境界ラインは境界ポイントから寸法を計測するが、写真のように複数ある場合など、どちらが正か不明であれば、建物配置が設計図書と違う場所で工事が進んでしまうこともあるので要注意だ。
 
その為、工事着工前には「地縄確認」という打合せを現地で実施して、境界や建物配置、地面や基礎の高さなどを関係者で確認することが極めて重要になる。
 

基礎完成検査レポート

コンクリートの仕上がり状況は良好。指摘はほとんどなかった。

写真は、基礎の上に流す「レベラー」が浮いている指摘を撮影。部分的にはがしてやり替える必要がある。
 

上棟検査レポート

構造検査の際に、屋根の防水施工状況を確認した。大きな問題はなく一安心であった。

写真のような「破損」部分は、その場で補修を指示し、順次直す流れを採用した。
 
次の写真は含水率超過の様子。乾燥促進のうえ、規定値以下になることを次回検査で確認しなくてはいけない。

防水検査レポート

外壁がタイルの家の為、防水紙は透湿防水シートを採択している。指摘が多くなる傾向なのだが、施工状況は極めて良好であった。
住宅の外壁には複数の穴をあけることになる。換気扇やエアコン、電気の配線などが貫通する為で、このあたりに指摘がない現場は皆無に等しいだろう。
 

断熱検査レポート

壁は充填系のロックウールを採用、赤外線カメラでの検査実施。施工良好でほとんど指摘がなかった。
 

外装完了検査レポート

足場解体前の外部竣工検査。タイルの貼り方も丁寧であった。

内部造作完了検査レポート

大工工事が完了した段階での検査を実施した。石膏ボードの隙間や、ビス打ちのミスなど粗さが否めない。
大工のモラルやスキルが大きくかかわってくるのが内部造作工事で、残念ながらどの会社でも「当たりはずれがある」のが実情だろう。社内での施工ルール徹底、現場監督の社内検査などをきちんと実施していない場合には、後の仕上げ工程にも多大な影響を及ぼす。

竣工検査レポート

全体的に仕上げ状況は良好であった。

【S様邸基本情報】

建設地 東京都
工法 枠組壁工法(木造・ツーバイシックス)
延べ面積 75〜80㎡
階層 2 階
契約時見積 3400〜3500 万円
最終見積 4300〜4400 万円

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