湿気に配慮することで実施しなくてはいけないもう1例は、防湿シートを施工する事。但し、施工中に穴が開いてしまうことが多々あるので、テープなどで補修をしなくてはいけない。写真は、補修忘れの様子である。
基礎完成検査では大きな指摘はなかった。
細かい指摘事項であるが、写真は設備業者の施工に関する内容。
ボルトとナットのかかりが少なく、時間経過とともに緩む恐れがある。配管は傾斜がついており(勾配と呼ぶ)、傾斜が多くても少なくても、配管内部の排水不良起因に直結してしまうので注意が必要だ。
上棟検査レポート
写真は屋根の防水、ルーフィング。計画上、かなりの勾配屋根である。
安全の為、全面に足場架けをしているのがわかるが、このような施工状況の際、施工ミスが起きやすい。というのも、作り手は人間(職人)、つまり「職人にとって施工がやりづらい」ということはミスが多くなる傾向にある。
設計上は職人の事を考えないことも多いので、こういったケースはより慎重なチェックが必要になる。
写真は、木造での指摘率上位の「外壁面材の釘打ち」。スタッドに釘が止まっておらず、いわゆる外れ釘が散見された。
特にツーバイでは、釘打ち施工は重要管理項目。職人の作業終わりに自主検査をした後、監督がチェックがする・・簡単なようだが、指摘項目に上がってしまうのが現実だろう。
次の写真は構造用金物の施工不備。せっかく金物が設置されているが、釘を打つのを忘れている。
その場で指定の釘を打ち直しさせた。木造は使う金物の種類・数ともに多いので、きちんと管理しなければならない。
防水検査レポート
防水検査での一枚。外装材の傷である。