【エンジニアリングレポート】
調査結果まとめ
- 全般的には、大きな問題はなかった。
- 検査依頼や是正報告も問題なし。
- 工程に影響はでなかったが、躯体の含水率超過が有り乾燥に時間を要した。
三井ホーム、神奈川Y様邸の現場調査レポートです。現場監督及び職人の意識が高く、大きな問題無く順調に進みました。指摘個所も同社の他現場と比べると比較的に少なく施工状況は良好でした。
基礎配筋検査レポート
今回の計画では「深基礎部分」がある為、深基礎部分と標準基礎部分で工程が分かれるため、配筋検査は2回に分けて実施した。下記は深基礎部分の配筋検査を実施。配筋リストとの整合性を確認し、各所スケールをあてて寸法確認。
レベル機器を使用して、地業レベルを計測した。全体的に安全側(=低く施工されている)のため施工良好であった。
※低い分にはコンクリートの厚みが厚くなるので問題ないが、地業が高い場合必要とされるコンクリートの厚みが確保出来ない為、やり直しが必要である。
下記は標準基礎部分の配筋検査実施。深基礎部分と同様に配筋リストとの整合性を確認。各所スケールをあてて寸法確認したが、大きな問題はなかった。
防湿シートの破損が各所で散見されたので、その場で補修を指示した。
基礎完成検査レポート
基礎の仕上がり状況の確認、主に各所出来形寸法・アンカーボルト施工状況 クラック(ひび割れ)有無の確認等を実施する。
アンカーボルトの出寸法に不足がないかスケールをあてて確認をした。酷い現場では、アンカーボルトの施工漏れもあるが、この現場は施工良好であった。
上棟検査レポート
レーザー機器を使用して、壁の垂直精度や床の水平精度を確認した。全体的には施工良好で、構造上大きな問題はなかった。
写真は、スタッド材の垂直精度不適で、上下差は5㎜程度であった。材料自体が反っている事が原因。職人は、施工時に都度、垂直精度を確認して欲しいのは過大要求ではないだろう。
外部は、貫通部のシーリング施工が雑でピンホールが確認出来た。上から防水シートを貼った後だと目視確認が出来ない為、このタイミングで確認する重要項目のひとつである。
防水検査レポート
防水施工は良好で、大きな指摘はなかった。防水シート同士の重ね幅や防水シートのしわやたるみも無く、丁寧に施工されている事が見て取れた。
断熱検査レポート
壁は充填系のロックウールを使用。断熱材の継ぎ目部分と配線まわりで断熱欠損(隙間)が散見された。必ずと言っていいほど、指摘として挙がる項目である。
内部造作完了検査レポート
軽微な指摘はあったが、全体的に施工良好であった。大工のスキルは高い事が伺えた。
【Y様邸資料】
建設地 |
神奈川県 |
工法 |
枠組壁工法(木造・ツーバイ工法) |
延べ面積 |
130〜140㎡ |
階層 |
2 階 |
契約時見積 |
該当データなし |
最終見積 |
該当データなし |