ヘーベルハウスの現場調査

神奈川県 A様邸

調査日:2019年8月〜11月

【エンジニアリングレポート】

調査結果まとめ

検査依頼に問題が発生した。大工工事の中間検査(内部造作下地検査)をする予定であったが、写真のように石膏ボードを貼ってしまい、工程が進みすぎてしまう事態に。

当然、検査ができない為、目視検査が可能になるまで壊して、現場工程を戻すことに。

  • 是正報告などに関しては問題なし
  • 基礎工事から断熱工事までは、社内マニュアルもしっかりと決められ大きな問題はなし
  • 大工工事からは大工のスキルとモラルに左右される点が否めない
  • 是正は指摘後、修正され問題なく引渡しが遂行されている
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)、神奈川県A様邸の現場調査レポートです。

敷地が変形の狭小地で、設計プランに苦労をした感じを受けました。現場のほうでも、建物と足場の距離が近く、施工がしづらい面があったのか・・傷などが他現場よりも指摘箇所が多かったと思います。

基礎配筋検査レポート

丁寧に施工されていた。ヘーベルハウスは施工マニュアルが詳細まで決まっておりハウスメーカーの中でも「大きな問題がない」作り方を心掛けている。上の写真、鉄筋径(鉄筋の太さ)をカラーで識別可能になっているのがわかる。

指摘写真は、かぶり厚さ不足。鉄筋は主に錆の進行を防ぐために土からの距離が決まっているが、寸法不足の指摘があった。

上棟検査レポート

鉄骨造は工場で寸法精度の高い材料を搬入し、組み立てるので職人の技量によるばらつきは木造に比べて少ないと言える。ボルトの締め忘れ等の「うっかりミス」をどれだけ減らすかが重要な品質管理のポイントになる。

また雨天などの天候不良にも大きな影響を受けないので、予定工期も比較的守られる傾向にあるだろう。写真はへーベル版(ALC)の欠けを指摘しているもの。組み立て時に破損するケースを見かける。

防水検査レポート

ヘーベルハウスの屋上利用プランでは、防水シートを採用している。シート同士の重ね幅寸法や、きちんと密着しているかがポイント。丁寧に施工されていた。
鉄骨造では、シート防水工法が採用されるのが多いが、ハウスメーカーでは、もともとヘーベルハウスが特許を取得していたDNシートを採用している会社が多く、材料の良し悪しは各社大きく変わらないだろう。

内部造作下地検査レポート

大工が現場作業にとりかかり壁の下地を検査している様子。作り方はシンプルだが、大工のモラルスキルによって品質が変わってしまうのが要注意だ。
上の写真を見て頂ければわかるが、現場の整理整頓が不十分・・ということで、指摘数が結構あった現場だ。次の写真では、釘の打ち方が雑なのは素人でもわかる項目のはず。

内部造作完了検査レポート

内部造作下地検査時にかなりうるさく指摘を受けたことで・・なのかは不明だが、大工工事完了の施工は良好だった。
構造躯体をウリにしているハウスメーカーは、内部の仕上げ造作が少し手薄になっているように思える。十分に注意をしていただきたい。

【A様邸基本情報】

建設地 神奈川県
工法 軽量鉄骨造
延べ面積 85〜90㎡
階層 2階
契約時見積 該当データなし
最終見積 該当データなし

現場調査したハウスメーカーの解説動画

ヘーベルハウスの現場調査

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